テキストサイト関連文章5 〜日記系概況<2001年度春-秋>〜

日記系概況<2001年度春-秋>


これは『偽黒武堂の三国志探訪』の文章。


ピックアップ
■一言でいうと侍魂先行者>に沸き、侍魂で騒ぎ、侍魂に振り回された半期であった
侍魂は『先行者』ネタで一発当て、チェーンメールで最終的に現在十二、三万余りに及ぶアクセス数(IP/day)を稼ぎだした
■『ヘイ・ブルドック』の言及によれば、リードミーへ新規登録されたサイトの数はこの春から数えておよそ一万弱に及んだ
■これらのサイトの大半は侍魂ブレイクを受けてその影響をモロに浴び産みだされたサイト群で俗称を「フォント弄り系」と言う。そしてこれらのサイト群は概ね低い評価しか得られないような質のサイトが多い
■「フォント弄り系」の特徴は
1)黒背景
2)センタリング&行間空け
3)フォント弄り
リードミー登録サイト全レビューを続けていたヘイ・ブルドックは2001.06.05付のリードミー登録サイトを最後に全レビューをストップすると宣言した
侍魂以後のフォント弄り系サイト群の存在とその低評価によって、こうしたフォント弄りの手法を侍魂とは無縁の場所で採用していた(クソゲー系或いはその影響下の)フォント弄り系サイトにまで及び、フォント弄り系は須く『クソ』評価を受け、フォントを弄っているだけで読まれることなく『クソ』とされるに至った。
■フォント弄り叩きに対抗するため、フォント弄り系サイトは「フォント弄り系ウェブリング(2001年GW前後に結成。2001年秋現在総数289)」を結成。『深く読みもせずにフォント弄り系について好き放題言う』ことに対し抗議行動に出た。
■コジャレ系と呼ばれるサイト群のデザイン要素(デザインやセンスや色づかいなど)を継承したサイトを「ライト感覚日記系」と呼ぶことにする。該当サイトとしては『ドリフトウッド』『マフィア』『九十九式』『旧ナフ』『桃色核実験』が挙げられる。
■「ライト感覚日記系」は、先行者によってテキストサイトの潮流が変わる前まではリードミー文化圏のメインストリームであった
■「コジャレ系」と「ライト感覚日記系」との違い。「ライト感覚日記系」は
1)「ちまちました文字が並ぶ可愛さ」を評価軸から外している
2)始めから日記をメインコンテンツとし、その中の良いものを別枠でテキストとして切り分けている
■軽いブレイクタイムに一読出来る軽い分量・軽い内容の日記テキストとネットを通じた(オフでの)コミュニケーション指向という点において「ライト感覚日記系」も「フォント弄り系、」も「痛い系」も同じである
■「ライト感覚日記系」と「フォント弄り系」は平均して見るとどちらの文章力にも差が見られない。つまりどちらも(平均的サイトは)面白くない(勿論、面白いサイトの文章は面白い)
■『ろじぱら』『かまくら』『アジア系』『一流ホームページ』『オトウトイモウト』『恋愛勇者』『我ラ』『侍魂』などは皆、「キャラが立っている」
■キャラ立ちと言う視点で見たときに初めて、彼ら大手サイトがそのアクセス数を維持出来ている理由が判明する
■『ちゆ12歳』『宇佐教授の無駄学研究室』『荒廃の歌』は「キャラもの」で「キャラ立て」したサイトだ

この2001年度春-秋に見られた『キャラもの』で『キャラ立て』する、と言う手法がどう言う展開を見せるのか、単に前段までの『キャラ立て』の支流でしかないのか、それともこの流れが主流になるのか、もっと別の流れを生むことになるのか、少し見ていきたいと思う。

http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/4838/gkbd.700.133.html#%E6%97%A5%E8%A8%98%E7%B3%BB%E6%A6%82%E6%B3%81%EF%BC%9C2001%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E6%98%A5-%E7%A7%8B%EF%BC%9E



さて、引用したこの文。『キャラもの』で『キャラ立て』という手法は後にいわゆる「VNIクローン」という形で大流行しましたよね。でも「VNIクローン」という手法は一年くらいしか流行らなかった。理由はここでは詳しくは書かないけど簡単に言うと「そもそもテキストサイト全体が環境変化の波に飲み込まれ、衰退した(ROVNI騒動はその流れのなかでおきた)」「キャラになりきって文章を書くことは短期間ならよいが長期間続けるのは難しい」といったところでしょうか。