テキストサイト関連文章6 〜エレメモ〜

エレメモ
これは『エレメンタルノート』の文章。『エレメンタルノート』はテキストサイトの括りだと思うが、雑文祭りに参加したこともある。雑文系寄りのテキストサイトってことは文章力で勝負するテキストサイトってことなのかな?。事実、簡単に調べた感じではこのサイトは文章力の評価が高いようだ。


ピックアップ
パソコン通信全盛期には、毎日大量の書き込みをしていたヘビーユーザーが、ある日を境にぱたりと姿を見せなくなる「ネットワークバーンナウト(燃え尽き症候群)」なんていう言葉があった。
■個人テキストサイトの寿命は概して短い。 閉鎖される原因はさまざまだが、閉鎖しやすい条件がととのっている。
1。「サイトづくり」というのは、ほぼ誰にも知られない状態ですすめることができるし、また、誰にも知られない状態で終えることができる。
2.何らかのトラブルを抱えこんだり、人間関係に疲れたとき、サイトを閉じることによってリセットをかけることができる。
3.「サイトづくり」は必要な金銭的・人的負担も非常に少ない(パソコンがあればよい)
■1999年4月ごろは「コジャレ系」と呼ばれるサイトの全盛期であった。(カタカナのサイト名、入り口としての役割しか果たさないindexページ、原色を否定した色づかい、やや小さめのフォントサイズ、オタク風サブカルチャーによる味付け、日常性ではなく思想性を打ち出した日記)
■(2001年下半期)現在の主流は「フォント弄り系」と呼ばれるサイトだが、それすらもすでに下火となりつつある。
■(2001年下半期)現在の個人テキストサイト群は「二極分化」の方向に進みつつある。ごく内輪で運営される小・零細サイトと、日に数千人規模の人を集める大サイトに分かれ、日に数百人ぐらいが見るような、いわゆる中堅どころの個人テキストサイトが少なくなりつつある。
■(2001年下半期)ここ数ヶ月ほどアクセス数を増やす方法論のようなものが目立つのは突発的なできごとではなく、個人テキストサイト群の成長過程での必然なのかもしれない。大サイトと小サイトをつなぐ、中・中小サイトが減りつつあるため、『Read Me! Japan』の得票数なんて長いことやっていれば自然に上がっていくものだという考えが通用しなくなりつつある。小サイトが大サイトになろうとする過程に崖ができようとしている。そうすると、上からロープをおろしてもらうなり、下のほうで特別な登攀法をひねりだすなりしなければならない。この場合、後者がアクセス数を増やす方法論のようなものとなるのだろう。
■読者数の増減が盛んなのは最初の半年までであって、その期間を過ぎれば読者数はほとんど変化しなくなる傾向がある。
■サイトの読者数は他のサイトからリンクされることによって一時的に増加するが、その読者が定着するかというと「ほとんどのサイトで、ほとんどの場合、ほとんど読者は残らない」ということになるのではないかと思う。
■多くの読者を相手にしたいのであれば、はじめから需要の大きいサイトをつくったほうがよい。

年表(※)

1987.4 Nifty-serve
1996.4 Yahoo! Japan
1996.6 雑文館
1996.6 日記猿人
1996.7 Read Me! Japan
1996.12 ちゃろん日記
1996.12 Kure's Home Page
1997.1 ヒラリーマン随筆日記
1997.8 "Funny" Gamer's Heaven
1998.3 高樹洸のWeb Column
1998.3 A_prompt
1998.5 HEXAGON
1998.8 企画「第一回雑文祭
1998.8 Hosokin's room
1998.8 プチ日記
1999.1 我思う、故にラーメン
1999.2 日記圏
1999.5 2ちゃんねる
1999.6 さるさる日記
1999.12 テキスト庵
1999.12 企画「クリスマス殲滅委員会
2000.1 企画「ボクの町
2000.9 Google 日本語版
2000.10 企画「第五回雑文祭
2001.1 日記才人日記猿人より名称変更)
2001.1 侍魂
2001.1 バーチャルネットアイドル・ちゆ12歳
2001.8 企画「テキストサイト管理人に100の質問

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