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 今日は雑文界について調べていた。雑文系サイトは95年開設の『雑文館』が中心。雑文系サイトについては私はあまり知らないので、ばるぼらさんの本を見てみるとニフティサーブで活動していた人がウェブに移住してきたと書いてあった。ばるぼらさんの強いところはパソコン通信周りをよく知ってることだよなあ。
 現在の雑文界で有名なのは大西科学さんですよね。GA文庫の「ジョン平とぼくと」「晴れた空にくじら」を書いた人です。
 
GA文庫:新人情報局; 大西科学さんインタビュー INDEX
 
雑文祭、雑文界。

2.雑文界について
 雑文界、という言葉があります。当初は「文壇」などという言葉のように、やや揶揄的かつ自嘲的に作られた言葉ではありますが、これだけ普及してしまったことを考えると、やはりそこに何らかの実態があるのでしょう。
「雑文界は閉鎖的だ」「雑文界は敷居が高い」とよく言われます。それはなぜか、考えてみました。
 
1)雑文界は、本当に内輪である
 これはそうなのでしょう。昔から思っていることに、雑文の読み手=書き手、という式があります。雑文を読む人は、必ず自分でも書き始めます。その点では敷居は低いです。閉鎖的ではないです。ただし、そうして雑文界は、雑文を書く人によって占有されます。最終的には雑文界は、「雑文を書く人」によって閉鎖されます。同人誌の世界にも似たところがあります。
 
2)雑文界の人のキャラクターは似通っている
 世間一般から見ると、雑文を書くような人は、なんとなく似たところがあるのではないか、と思います。そして共通の話題で話をするため、世間の人から見ると、「雑文界」の会話は、オタク同士の話のように、入っていくことが出来ない閉鎖的なものに感じられるのではないか、と思います。
 雑文者のキャラクターとは何か。最大公約数的なものを並べてみると。
 本が好きです。月に十冊以上の本を買います。ジャンルとしては、SFと推理小説はひとわたり。あとエッセイ、ノンフィクションを少々。バイクが好きだったりもします。音楽ではロックが好きで、自分で演奏もします。映画も好きで、年に十本くらいは見ています。そしてもちろん、コンピュータにはひとわたり造詣があります。特撮とアニメと漫画も少々やります。ガンダムキン肉マンの話題はばっちりです。イデオンと聖星矢も大丈夫です。会話に政治経済宗教の話はあまり出しません。ひとつのイデオロギーを信仰することはなく、どちらかというとイデオロギーを笑うタイプです。仕事には熱中せず、出世にも関心はありません。食っていけるだけの給料をもらい、残りの余暇は自分の趣味にあてたいと思っています。性格的には裏を読むタイプで、些細なことに拘泥することが多い。
 こんなところでしょうか。
 雑文書きのキャラクターが似ている、というのは、或る程度仕方ないところがあります。そもそもWebで文章を書く、ということで、バイアスがかかります。さらに雑文というものは、たぶんルーツを辿ると東海林さだお椎名誠あたりになると思うのですが、そのへんで「些細なことに拘泥する」という基本性格ができあがっています。これは世間一般で言うと、「オタク」ですね。新人が加入してきても、結局世間から見れば同じような奴が増えただけ、ということになります。そうしていつまでたっても、閉鎖的な印象です。

雑文祭、雑文界。

 
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