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 昨日から引きつづき雑文界について調べていた。「ニフティサーブで活動していた人がウェブに移住してきた」と書いているものは見つかりました。
くだらな日記(2002年9月)

 まず「雑文館」ありというのは動かせないでしょう。今はなき新屋さんのサイト。ここで雑文の面白さに目覚めた人も多いかと思います。ここは、1996年あたりからの稼働でしたっけ。実際にはその前にパソ通時代というのがあって、新屋さん、おがんさん、みやちょさん、ぽいうさん(当時のハンドルネームはマジン)、といったところがニフティで「いかに面白い文章を書くか」というのに精進していたらしいのです。同じ頃、ニフティの違うフォーラムでは、田口ランディが大口叩いていたんですよね。私が小説を書くなら、このへんを面白おかしく書いてみたいなあ。
 私が「雑文館」をはじめて見たのは、1997年ごろでしたっけ。仕事がらみで検索していて、「がんばれ!ゲイツ君」というパソコンサイトのリンク集から辿っていった「ひまわり戦記」がはじめでした。そこで、「ああ、ネットでもこんな面白い文章を書く人がいるのか」と、新屋さんはじめ、新屋さんのリンク集からどんどんと雑文サイトを追いかけて。
 雑文界の最初は、いまの日記才人の前身である「日記猿人」にある、ということでいいのでしょうか。そのころ日記猿人には、新屋さんはじめ、みやちょさんの「みや千代日記」、うえださんの「補陀落通信」などが存在していました。まあ、この三人が雑文御三家でしょうか。
 御三家に影響されて、雑文を書き始める人が徐々に増えてきました。「それだけは聞かんとってくれ」のkeithさん、「大西科学」のジャッキーさん、「どーでもいいコトを真剣に考えてみよう」のにょしかわさん、あたりが第二世代でしょうか。このへんの人物によって、伝説の第一回雑文祭「ある朝突然に」が開催されたんですよね。あれはびっくりしました。
 このころ、雑文サイトの多くは、リードミーに登録していたのではないかと思います。日記猿人から離れて。ところがそのころから、リードミーの上位がエロサイトとゲーム系ニュースサイトに占拠されてしまったんですよね(そのころはまだネット系ニュースサイトというものはなかった)。そんなわけで雑文サイトの多くはリードミーを離れ、新屋さんがやっていた登録型の「勝手にリンク」、その発展系の「オフィスの友」に参加したのではないかと記憶しています。私のサイトの「オフィスの友海賊版」は文字通りそのパクリです。
 さらにここから派生して、雑文サイトがいっきに増えたのが1998年ごろだったと思います。keithさんの後輩である「森で屁をこく」の louさん、貧乏ミュージシャンが売りだった「破竹の勢い」のいっしょうさん、文章の破綻しかたがすばらしかった「203号室」のやかたさん、などなど。
 むろん、この流れとはあまり関係ないところでも雑文は動いていました。もっとも大きいのは「我が妻との闘争」で有名な呉さんのアミーゴ人脈でしょうか。「MICK WORLD」のMICKさん、「湘南から元気倶楽部」の静炉厳さんなど、こちらも多士済々。独立系では「もんちゃんのKnowみそ」も見逃せません。

くだらな日記(2002年9月)

 
歴史

「誰が、いつ、どこからでも読める」「作者の人となりや、過去のいきさつを知らなくても読める」といところに「雑文」のよさであったと思う

歴史

確かにそうですね。